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2006年8月24日 (木)

コンピュータへの帰還

P1020249 もう、1週間ほど前になりますが、Microsoft からとても興味深い発表が行われました。

これは、XBOX360 と WindowsXP の両方で動作するゲーム制作環境“XNA Game Studio Express” を無料配布するという記事です。

家庭用ゲーム機の開発環境といえば、法人向けの非常に高価なモノが中心なのですが、それを、なんと無料配布するという太っ腹。しかも、このXNA Game Studio Express で作成したゲームを配布するための Web サイトまで作成するとのことです。これをうけて、「ゲーム版YouTubeを開設」と表現しているサイトもありました。

ただ、この開発環境は、現在販売されているゲームを作成している開発環境とは異なり、Microsoft が Windows で進めている .NET 環境をベースにしたモノなんですよね。具体的にいうと、CPU のネイティブコードが作成できる訳ではなくて、Windows とXBOX360 に実装される .NET 用 VM で動作するようなバーチャルコードを生成するための開発環境のようです。もちろん、ゲーム用に様々なAPI は追加されるでしょうけど。

コレによって、実行速度面では、市販のゲームと比べると劣るのは間違いありませんが、逆に開発の容易さはぐっと上がるでしょう。また、XBOX360 だけでなく、Windows でも動作するというのは大きな魅力です。それに、この開発環境で Microsoft がターゲットにしているのは、一般的にカジュアルゲームと呼ばれるような「手軽に遊べるゲーム」であるとおもわれるため、その目的にもとても、マッチした選択肢だと思われます。

さらに、興味深いのは、この環境で作成したゲームを個人や企業が気軽に販売できるようにもすると言っている点です。これは、現在の次世代機でのゲーム開発は非常にコストがかかってしまうため、大作指向、シリーズ指向に陥りがちで、昔のようなアイデア勝負的なタイトルが出にくいという現状を、打破する一つの回答だとも思えます。非常に低コストで作成し、それを安価に販売できる可能性が広がるからです。インターネットがここまで普及し、音楽や映像がダウンロードで買えるようになっている現代を鑑みるならば、むしろ、遅すぎたと思えるくらいですよね。

それはさておき、自分にとって、なんといっても嬉しいのは、ゲーム機の開発環境が広く公開されたということです。これまでも似たような試みはありましたが、それらは非常にクローズドなモノでした。それとくらべると雲泥の差がある気がします。

ゲームプログラミングって、これからプログラムを覚えようかなって人たちの興味を引きやすい分野だと思うのです。だから、かつて、マイコンが登場した時の、BASIC がそうだった様に、このような試みによって、現代のプログラムのすそのが広がると素晴らしいなと思います。そして、新しい才能や感性をもっている人たちがゲーム制作に参加して、びっくりするようなアイデアのゲームが誕生してくれるともっとイイなとおもいます。当時、 BASIC の主流だった Microsoft BASIC を作っていた Microsoft がこういう流れを作り出そうとしているのも、偶然ではないんでしょう。

話は変わりますが、PS3 に採用される Blu-ray Disc の規格では、Blu-ray Java が搭載されるコトになっているハズなんですヨ。ということは、 Java の VM が載るんだし PS3 は似たようなことを Java でやってくれると、とても嬉しいんですけど。

というか、案外、あり得る話だと思ったりして。

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2006年8月17日 (木)

号外授業のヒミツ

P1020097先日、レッツ学校の号外授業で「レッツ編集長!」が公開されました。

この号外授業が、これまでと異なるのは、PSP 以外のパソコンなどからもダウンロードできるようになっている点です。これまでは、PSP でネット接続を行わなくてはダメでしたから、無線LAN の環境はないけれど、パソコンはネットにつながっているという人でも、ダウンロードして、号外授業を遊べるというわけですね。

ただ、パソコンでダウンロードした後に、レッツ学校のセーブデータが保存されているメモステに、ダウンロード授業のファイルをコピーするという手順が必要になります。

で、ここまではべつにヒミツでも何でもないのですが、これまでのダウンロード授業も同様に、該当ファイルをパソコンなどをつかってコピーしても、遊ぶことができるようになっています。

ですから、号外授業を遊びたいけれど、無線LAN の接続環境がなくてあきらめていた人は、すでにダウンロードしている知り合いがいれば、なんらかの手段でファイル(拡張子が DLD というファイルがソレです)をコピーさせてもらえば、遊べるようになるんですヨ。直接、コピーさせてもらっても大丈夫だし、メール等でファイルでおくってもらっても、良いわけです。

その後、ちゃお授業のページで指定してあるメモステのフォルダにおいてもらえれば、OK です!

ダウンロード授業も、毎回がんばって作っていますから、できれば多くの人に遊んで欲しいわけで、もし、この方法で遊べるようになる人が増えるといいなとか、おもっています。

 

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2006年8月 9日 (水)

ファミスタも!

P1010769 前回のアーティクルで、ゴルフゲームの話をしたと思えば、こんどは「ファミスタ」が PC のオンラインゲームになって、デビューですか!<記事

こんなカンジで PC 上で本格的なゲームが手軽に、しかもネット対応で遊べるようになっていくような流れは、もう止まらないんでしょうね。そうなると、ゲームコンソールはもっともっと PC にない魅力を強化していかないと、ずるずると PC にお客を取られていくことになるのは、間違いないでしょう。

現状でも、ネットの活用やデータハンドリングの容易さに関しては PC はスゴク便利で、ゲームコンソールはまったく太刀打ちできない状況です。なので、そのPC が得意とするネット関連での便利さ、敷居の低さで勝負していては追いつくことは非常に難しいと思われます。だとすると、ゲームコンソールとしては、ネット以外の部分での魅力を強化していかなくてはいけない状況なのではとか、考えたり。

その「魅力」に関して、適当に考えてみると...

  1. 本体価格
    現在は PC と競合しないくらい低価格です。ただし PC の価格もみるみる低価格になってきているので、以前ほどのインパクトはないかも。さらに、ソフト価格に関しては、PC が安くなっているのが、現状ですね。
  2. 携帯性
    PC は気軽に持ち運べないので、気軽に持ち運んで暇つぶしに使えるようなゲーム機や、携帯アプリとか。これもPC が真似しづらいトコロ。
  3. 安全性
    ほとんど野放しのPC と違い、レーティングや製品化までのチェック機構が整備されているというコト。小さい子供をもっている親などには重要なポイントかも。
  4. New Experience
    PC では見たこともないようなグラフィックや、新しいインターフェイスなど、PC が簡単においつけない分野。また、追いつこうとするとコスト面が障害になるとか。

と、書いてみて思ったのですが、現在、大ヒット中の NintendoDS は1〜4まで、全部満たしているんですな。改めて感心しました。

あと、多くの人がご存じな様に、XBOX360 や、PS3 は、4の "NewExperience" に関して、グラフィック性能でそれをユーザに与えようとして、1を犠牲にした格好になっているわけです。一方、Wii はそれを、新コントローラという選択肢を取ったことで、1を犠牲にせずにすんだ格好になっています。

PS3 と Wii はこれから発売されるわけで、この対照的な選択をした2機種のどちらがユーザに多く評価されるのかというのは、とても興味深いのです。

もっとも、ゲームソフトを作るウチのような会社としては、どのゲームが勝つか負けるかというよりも、トータルでみて、ゲーム人口が増加してくれる方が嬉しいんですけどね。

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2006年8月 2日 (水)

「ゴルフだいすき!」発表っすか

P1010780 ウチの会社とはまったく関係ないのですけれど、昨日(8月1日)に、「ゴルフだいすき!」というPC用オンラインゲームの発表が行われました。

これは、ソフトバンクが「Gプラネット構想」っていうゲームポータルの発表と同時に、そのコアとなるゲームとして、「ゴルフだいすき!」を発表した発表会だったようです。

と、これだけ書くと別に普通のニュースなんですけれど、このニュースはコレまでのゲームとは意味合いがちょっと違うカンジ。

なんといっても、このゴルフだいすき!は、制作があのキャメロットですよ、高橋兄弟なんですよ。マジすか。

キャメロットを知らない人のために、記事から引用をしておくと、

キャメロットといえば、ソニー・コンピュータ・エンターテインメントの初代「みんなのゴルフ」を皮切りに、任天堂の「マリオゴルフ」シリーズや「マリオテニス」シリーズなど、日本のスポーツゲームの基本デザイン方向性を決定づけたメーカーとして知られる。

しかも記事の中には、つづいて高橋社長の

「今後は『Gプラネット構想』と『ゴルフだいすき!』、Gプラネット上のさまざまな遊びを提供していくことに専念する」

なんてコメントもあったりして、本気っぷりがうかがえるというもの。

こういうコンシューマでブイブイいわせたメーカーが、PC用にゲームを本腰を入れて展開していく、しかも低価格で。っていうような展開は増えていくんじゃないかなぁ。

そういう意味でもこの「ゴルフだいすき!」がどのくらいのヒットになるのかというのは、興味があるし、ウチとしても注目していきたいトコロですね。

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